フィラメントホルダーの作成
今回購入した3Dプリンタにはフィラメントのホルダがなかったので,練習がてら作成してみました.
完成品はこちらになります.
3Dプリンタで自作するフィラメントホルダというと
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様のような形状のものを多く見る気がしますが,サイズ依存が強そうなのと,筐体に取り付けづらそうなところから,今回は軸を通す形式にしました.
さて,先ほどのホルダを部品ごとに分解すると次のようになります.
以下,それぞれについて紹介します.なお,設計はすべてFusion360を使用しました.
軸受け
軸受けは外側と内側の二つに分かれています.
外側のジグザグや内側の段々形状は,接地面積少しでも減らして滑りをよくしようという工夫です.劇的ではありませんでしたが,多少は効果がありました.まぁ軸がいびつなおかげで,内側と軸の間がスムーズに回転して,現状内側と外側は一体に動いてしまっていたり・・・・・・.
ちなみに最初は
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様のモデルを使ってベアリングを生成しようとしていたのですが,どうやら私のプリンタではこの精度を出せないようです.設定を調整してそれっぽい動きをするものがいくつかできたのですが,あまりいい動きのものはできなかったので泣く泣く不採用としました.
軸
これは円柱が3Dプリンタで生成できるかどうかのテストです.一応強度のことを考えて横向きで生成しています.気になる側面像を見てみると・・・・・・
これはひどい...
今回の用途的には問題ありませんでしたが,実用性はかなり限られそうですね.調整でなんとかなるんでしょうか.
軸ホルダ
これが一番複雑な形ですね. flsun-prusaの筐体はM4ねじで様々なアタッチメントが取り付けられるのがいいですね.軸ホルダの下部にある穴が固定用となります.また,軸は上部をねじで締めることで固定できるようになっています.この部分を側面からみると以下のようになっています. このように,ナットを埋め込める六角穴をあけています.造形的にこの穴は縦向きになるので3dプリンタ泣かせですね.多少は大きめに設計しましたが,結局ナットはうまくはまらなかったです.とはいえ少し削れば何とかなりそうな程度ではあります(小さめの鑢が手元になかったので試せていませんが).
今回で設計->生成の一通りの流れができたので,いよいよ本格的にロボット製作に入りたいところですが・・・・・・,
現状3Dプリンタのヒートベッドの温度が下がってしまう不具合が発生しているので,早いとここれを解決したいですね.
次の記事はこの問題の解決編になるかもしれません.