雑食エンジニアの気まぐれレシピ

日ごろ身に着けた技術や見知った知識などの備忘録的なまとめ.主にRaspberry Piやマイコンを使った電子工作について綴っていく予定.機械学習についても書けるといいな.

ヒートベッドの温度が下がる問題への対策

前回の記事で少し触れましたが,現在3Dプリンタの駆動中にヒートベッドの温度が下がるという現象が起きています.
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準備段階では110℃まで上がるのですが,ステッピングモータが動き始めるとこのように温度が下がってしまいます.
今回はこの問題について調べてみます.

※改善はしましたが,まだ完全に治ってはいません.

原因は接触不良?

真っ先に疑ったのは配線による電力損失で,ヒートベッドのいろいろな配線を短くしてみたりしていたのですが,その際にとんでもないものを発見.
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炭化しとるやんけ......

いままでこの状態で使っていたというのはゾッとしますね.端子台に対して配線を直接つなぐ仕様になっていましたが,そのままだとダメそうです.
http://d.hatena.ne.jp/Imamura/comment/20161001
様をはじめ,調べてみると同じようなことになっている人はちらほらいるみたいです.
とりあえず私も急ぎ圧着端子を買ってきて取り換えてみます.

圧着端子を取り付けて試運転

早速取り換えて試運転してみます.心なしかヒートベッドの温度上昇にかかる時間も短くなった気がします.配線にも炭化の様子はなく,これは良さげ・・・・・・,と思いきや.
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届いとらんやんけ.

というわけで,接触不良を直したことで若干の改善はできましたが,まだまだのようです.
flsunの示すスペックとしては110℃までの出力を許容しているので,電源装置的には問題がないのだと信じています.なので,もっと太い配線などに交換すればもう少しよくなるんじゃないかと思ってます.これはまぁぼちぼちやってみようと思います.
ただ実用的な面として,ABS樹脂の造形時にヒートベッドに110℃の温度が必要なのは1層目だけな気もしてます.Slic3rでは1層目と2層目以降で設定温度を変更できるので,2層目以降を100℃に設定すれば実質そんなに問題は起こらないのかもしれません.しばらくはそれで試してみます.