雑食エンジニアの気まぐれレシピ

日ごろ身に着けた技術や見知った知識などの備忘録的なまとめ.主にRaspberry Piやマイコンを使った電子工作について綴っていく予定.機械学習についても書けるといいな.

Fusion360でSTLファイルから寸法を取得する

※もっといい方法ありそうなので,知ってる方いたら教えてください<(_ _)>

最近もくもくと 3Dプリンタの改造を行っているのですが,公開されているSTLのパーツを少しだけいじりたいケースというのが良くあります.
寸法さえわかれば後は自分でモデリングできますが,STLのようなメッシュデータではそれも難しい...と思っていたのですが,一応解決策が見つかったので備忘録代わりにまとめてみました.
正直もっといい方法があるとは思うので,知ってる方いたらコメントください...

手順としては以下の流れになります.

  1. Fusion360STLデータをとりこむ
  2. メッシュ断面スケッチを作成する
  3. "曲線をメッシュ断面にフィット”で直線や円をフィットさせる
  4. 寸法コマンドや検査コマンドを使って寸法を取得する

以上です.要はSTLの断面に対してそれっぽい線をフィットさせて,その線に対して寸法を取得するって感じですね.
もちろん近似なのでドンピシャの値は得られないですが,小数第二位くらいまでわかれば大抵目的は達成できる気がします.

文字だけじゃわかりづらいと思うので,手順をキャプチャしました.サンプルに使うのはこちらのOrion_Groove_Top_-3NS.stlというファイルです.
Precision Piezo Orion Module Parts by Moriquendi - Thingiverse
(これを自分の3Dプリンタに合わせた形に調整したいというのが発端でした.)

以下作業の流れ.

f:id:shikky_lab:20201024121723p:plain
挿入->メッシュを挿入
f:id:shikky_lab:20201024121937p:plain
作成->メッシュ断面スケッチを作成
f:id:shikky_lab:20201024122136p:plain
寸法を知りたい箇所の断面を指定
f:id:shikky_lab:20201024122311p:plain
スケッチを開き,作成->曲線をメッシュ断面にフィット
f:id:shikky_lab:20201024122606p:plain
こんなメニューが出るので,円や線をフィットさせていく
f:id:shikky_lab:20201024124119p:plain
後は普通に寸法を入れられる
※3.499みたいな数値もあるが,これは 3.5なんだろうなと推測できるのでOK!

こんな感じですね.
そこそこ手間はかかりますが,割と便利だと思います.この方法を知ってからは作業がかなり捗りました.

ちなみにSTLをベースにモデルをこねこねいじる方法としては,はるかぜポポポ様が以下のような方法を紹介していました.ご参考まで.
STLをクアッドメッシュに変換してFusion360でいじり倒す準備をする|はるかぜポポポ|note

それでは.