雑食エンジニアの気まぐれレシピ

日ごろ身に着けた技術や見知った知識などの備忘録的なまとめ.主にRaspberry Piやマイコンを使った電子工作について綴っていく予定.機械学習についても書けるといいな.

レオリモコンと自前ルータを共存させるために奮闘した話

今回の要旨

  • スイッチングハブ(有線)越しだとレオリモコンが動作しない
  • 有線ハブでも2重ルータになっている可能性がある?
  • アクセスポイントモードにすることでレオリモコンと共存可能

先日レオリモコンなる機器が設置されたレオパレス物件に引っ越しを行いました.このレオリモコンはスマートリモコンで有名なiRemoconの亜種で,家電によくある赤外線のリモコンを一つに集約することができる優れものです.レオリモコンはwi-fi経由でアクセスできるため,これを使うと家電をすべてネットワーク越しに操作できるようになります.素晴らしい.

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ただひとつ欠点?がありまして,なぜかこのレオリモコン,レオネットに直接繋がないと動かないんですよね.

レオネットというのはレオパレスの用意したネット回線で,安い代わりに糞遅いことで有名です.この糞遅い回線を少しでもマシに使うために,自前のルータ(スイッチングハブ)を使っていました.TP-Linkのやつで,2xの11ac回線とギガビットポートが4つついています.

しかし,いざレオリモコンを使おうとすると,ルータを有線のスイッチングハブとしてつないだ際に動かないんですよね.これが動かないとなると,壁のLANポートに直接レオリモコンをつなぐ必要があるので有線LANの分岐が不可能となります.それは困る.

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レオリモコン接続方式の理想と現実

なぜ動かないのか※推測になります.

そもそもなぜインターネットにつながないとレオリモコンが動かないのかという話ですが,レオリモコンにはスマホGPSと連動して,家から離れるor近づくをトリガーとした家電の操作ができます.厄介なことに.

これはつまり室内のレオリモコンに外部からアクセスできているということなので,ポートを開放しているということでしょう.しかし,レオネットはプライベートIPを割り当てる形式の回線なので,ポート開放を行うのはそれらを集約している管理ルータということになります.

つまり,レオネットの管理ルータはレオリモコン越しのポート開放を許可している

ということなんじゃないかと考えられます.

ハブ越しで動かないのはなぜ?

そのうえでハブ越しだと動かない理由を考えると,2重ルータになっている可能性が考えられます.ハブがルータ機能を果たしてしまうと,レオリモコンはこのハブのポートを開放しようとするわけですが,ここを開放したところで外部からは見えないので無意味です.でも有線のスイッチングハブってブリッジと同義なんじゃなかったっけ.

物の試しにルータ設定切り替え.そして成功

そうは思いつつも念のため試してみます.TP-Linkのルータをアクセスポイントモードに切り替えるのはなかなか厄介で,今までWAN側に刺していたケーブルをLAN側に刺したうえで,下記リンクのようにいろいろ設定をいじる必要があります.

www.tp-link.jp

やや面倒ではありますが,こうすることでレオリモコンを操作することができるようになりました.有線でも2重ルータになっていたとは.

何はともあれこれでやや快適な生活を送ることができます.それにしても,せっかくスマートリモコンがあるわけなので,ゆくゆくはGoogleHomeかAmazonEchoでも買って連携させていきたいところですね.それらに手を出せたらまた記事にしていきたいと思います.